■ジーンズの歴史

1870年ゴールドラッシュに湧くアメリカで、仕立て屋のジェイコブ・デイヴィスは、
既に設立されていたリーバイ・ストラウス社から仕入れたキャンバス生地を元に
銅リベットでポケットの両端を補強したワークパンツを発売、鉱夫達に好評を博していた。


需要に追いつかないほぼ人気があったため、誰かに真似されることを危惧したジェイコブは、
このリベット補強済みパンツの特許を取得しようとしたが、必要な資金が無かった。


このため、リーバイ・ストラウスに特許申請料を払ってくれないか、という依頼の手紙を出した。


これは、リーバイ・ストラウス社から生地を仕入れていたことや、すでにリーバイ・ストラウスが
経済的に成功していることから、特許申請が通りやすいのではないか、
というジェイコブなりの計算があったと思われる。


この依頼を受け、リーバイ・ストラウスは特許申請の手続きをはじめる。
少なくとも1872年8月9日には初めての申請がされたと言われている。


しかし、この申請は却下されたようだ。
すでにリベットを打つこと自体には前例があったためだ。


そこで、リーバイ・ストラウスは弁護士を用意して、再度申請を行ったようである。
単に作業ズボンに鋲を打つとうことではなく、ポケット開口部への鋲であると強調した。


この結果、特許申請は認可される。
1873年5月20日のことである。


このリベット補強済みパンツは、リーバイ・ストラウス社製の製品として製造販売されることとなった。
このリベット補強済みパンツが現在まで通ずるジーンズの原型である。


その後、素材はキャンバス生地からインディゴ染めのデニム生地へとシフト、
縫製技術の進化等により1940年代には現在のジーンズとほぼ同様のデザインとなった。



(参考:Wikipedia)